カンボジアの道路事情(国道5号線)

 

カンボジア日本語教師をしていた私は、カンボジア滞在中(2012年3月~2016年12月)の約6ヵ月間をコンポンチュナン州の田舎で過ごしました。コンポンチュナン州は首都プノンペンの北に位置する農業や漁業が盛んで、伝統的な陶器生産で有名な州です。

 

週末は気温40度を超える中、用事を済ませるために約50km離れたプノンペンとコンポンチュナンをバイクで往復していました。利用する道路は国道5号線です。

 

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国道5号線

 

国道5号線、国道なのできちんと整備させていると思ったらそれは大間違いです。国道5号線をはじめとするカンボジアの多くの橋や道路は、1991年まで続いた内戦により破壊され、内戦終結後は国際社会の支援を受け修復が進められてきました。しかし現在では、応急修復箇所の劣化による改修作業が課題となっています。

 

この国道5号線は2003年以降アジア開発銀行(ADB)により整備が進められてきましたが、それはすべて簡易舗装(応急処置)によるものでした。私が頻繁に国道5号線を利用していた頃(2015年)は、道路に大きな穴がいくつもあいていて、波打っている箇所がいくつもありました。まさに「悪路」です。この悪路を、容赦ないスピードで砂埃をあげながら車が走っていきます。何度も死にかけました。

 

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アジアハイウェイ

 

この国道5号線、実は「アジアハイウェイ1号線」の一部でもあります。

アジアハイウェイ1号線とは?

日本の東京からトルコ・ブルガリアの国境までの計14カ国、約2万1千キロを結ぶ路線のことです。アジアハイウェイは、国際間の経済及び文化の交流や友好親善を図り、アジア諸国の平和的発展の促進を目的としています。

つまりカンボジア国内だけではなく日本を含む「アジアの発展」につながる重要な道路なのです。

 

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日本の援助

 

政府開発援助(ODA)の実施機関である国際協力機構(JICA)カンボジア向け円借款契約に調印していて、その対象事業の1つに「国道5号線(プレッククダム−スレアマアム間)改修」をあげています。対象地域にはコンポンチュナン市街、また私が住んでいた場所から比較的近いウドン市街も含まれています。

 

最後にこの国道5号線を利用したのは2016年9月。舗装が終わった区域もあり、インフラが整備されていく様子に驚き感動しましたが、改修終了にはまだ時間がかかりそうです。

 

 

関連書籍

地球の歩き方 アンコール・ワットとカンボジア 2017~2018

 

政府開発援助(ODA)白書 2013年版 日本の国際協力

 

 

参考ページ

国土交通省「アジアハイウェイとは」

http://www.mlit.go.jp/kokusai/kokusai_tk3_000071.html

独立行政法人 国際協力機構カンボジア王国向け円借款契約および贈与契約の調印」

https://www.jica.go.jp/press/2014/20140710_01.html